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How High The Moon [曲の備忘録 ~スタンダード]

エラの代表曲ともいえる曲。
Ella In Berlin(1960年)」の最後に入っているこの曲は、7分にわたる神業の集大成[ぴかぴか(新しい)]

凄まじいスキャットといい、スキャットの間に挟まる彼女のユーモア、ドラムとだけで長く歌っても1ミリも狂わない音程、最後に「Smoke Gets In Your Eyes」に流れ込むも、これまた歌詞をよく聴くと替え歌という(笑)。 ほんと、彼女は天才です。

私は普通の人間らしく歌います。

【曲名】 How High The Moon (1940年)
- Music by Morgan Lewis
- Lyrics by Nancy Hamilton


【曲について】
1940年といえば第二次大戦中。ドイツ空軍によるロンドン大空襲の真っ只中。戦時中のロンドンを舞台にしたブロードウェイミュージカル「Two for the Show」で使われた曲です。若者が空を見上げて歌います。

意味はこんな感じ。

どこかから音楽がきこえる
でも、なんて微かなんだろう
どこかに天国がある
でも、なんて月は高く遠いんだろう

愛する人が遠く 想いが届かないときには
月も高く遠すぎて見えないんだ
僕が想うのと同じぐらい あなたが想ってくれるまでは

どこかに音楽がある
どれだけ近く遠いのか分からないけど
どこかに天国がある
それはあなたのいる場所だ

あなたが僕のところに来てくれたなら
どんなに暗かった夜も 月の光に輝くんだ


ここでいう「月が高い」という表現、高い=遠く離れている、という意味で使われてるんですな。
愛する人に想いが届かない。月が高すぎて見えない。そんな風にたとえています。


エラは前述のライブで、時々歌詞をユーモラスに替えています。
Though the words maybe wrong.
We're singin it because you ask for it.
So we're swingin it just for you.

とか

How high the moon
Does it touch the stars?
How high the moon
Does it reach out to mars?

とか、どんどん歌の本筋からそれていって、

スキャットの途中では
I guess these people wonder what I'm singing.
Believe it or not, it's "How High The Moon".

とか

さんざん長いスキャットのあとで
I guess I'd better quit.
とか。

エラのライブレコーディングではしばしばこういうのがありますが、この人のこういうセンス、大好きです[黒ハート]



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コメント 6

屋根の上の牛

お久しぶり。おー、雨もやんでいい天気になりましたね、How high…アップでやるとかっこいいけど、難しいです。My foolish heart…Evans trioにあんだけの演奏されちまうとなぁ~、ほんと名演。ところで30日 farout 行けそうだよ、では又。
by 屋根の上の牛 (2010-12-08 10:02) 

スキャットギター

スキャットの部分で チャーリー・パーカーの名曲「オニソロジー」をやってる
ね!この時代BE BOP全盛だからね!
実は、このアイデア私も頂いております。スキャットの部分でパーカーフレーズをやったりして・・(音外れたりして・・)

たまに、まゆにさんに苦笑いされたりして・・
by スキャットギター (2010-12-08 17:09) 

TOMOX

屋根の上の牛さん>
ご無沙汰です!!
My Foolish Heart、屋根の上の牛さんの演奏も是非聴いてみたいです。ほんとに。
あ、30日はぜひぜひ奥様とご一緒に!年忘れしましょう。お待ちしております!
by TOMOX (2010-12-08 22:10) 

TOMOX

スキャットさん>
そうそう、今日もその曲の話題でした。
まゆみさんの苦笑い。。。w
by TOMOX (2010-12-08 22:12) 

mayumi

皆さん、是非ともEllaの様なスキャットをして頂きたいものです♪
Ella.....凄いね~~~

次回、期待しちゃうな~~

私の苦笑いって???
by mayumi (2010-12-09 15:21) 

TOMOX

mayumiさん>
やめてください(笑)

by TOMOX (2010-12-10 08:55) 

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